[記録]ヘイト街宣@浦和ー差別デマとウソ、警察の加担と協力(2016年4月10日)

 2016年4月10日(日)、浦和駅東口において、牢人新聞社と外国人犯罪対策本部主催による、ヘイトスピーチ(差別扇動)を伴う街頭宣伝が行われました。被差別部落出身者に対する許しがたいヘイトスピーチも行われています。

 彼らはこれまで、南越谷でのハーケンクロイツを掲げた異民族排斥デモや、鶯谷や三河島での差別デモなど、数多くの差別・排外的なヘイトスピーチを伴うデモや街宣を行ってきました。

 浦和駅におけるヘイトスピーチの一部は後に記しますが、まずは警察の警備の問題点を指摘します。

 警察は中立を装いながら終始、ヘイトスピーチを行う側ではなく、こちら側に対して、大人数で取り囲み、「圧力」を掛けて、行動を「規制」してきました。「お願い」ではなく明確に「圧力」と「規制」行い、ヘイトスピーチをしている側の「行動の自由」を守るものでした。

 ヘイトスピーチをする側が、こちらに対して接近し挑発を行う事を、一切止めようとはせず、逆にこちら側を大人数で取り囲み、その上で更に「抑圧」を掛けて行動の自由を奪いました。
 
 ヘイト街宣をしている中には、2014年2月2日に川崎で行われたヘイトスピーチ・デモの後に、模造刀で斬りつけて傷害事件を起こした人物を、称賛している人間もいます。
 
 3月20日(日)の川崎でのヘイトスピーチ側による暴行事件が起きた後にも関わらず、許しがたい警備行動で、「非常に遅れている」と言わざるをえません。

ヘイトスピーチ 暴行被害男性「社会を壊す」
2016年5月2日 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20160502/mog/00m/040/020000c

 参議院の法務委員会での、河野太郎国家公安委員会委員長の答弁も引用しておきます。

2016年4月5日(火) 第190回国会 法務委員会 
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/190/0003/19004050003006a.html

◯河野太郎国家公安委員会委員長

「特定の民族や国籍の人々を排除するような差別的発言あるいは人種差別というものがあるのは極めて許し難いことであり、やはり一人一人の人権がきちんと尊重される、そういう社会をつくるべく我々は目指していかなければならないというふうに思っております。」

「国家公安委員長として、このようなデモが行われたときには、先ほどから繰り返し申し上げておりますが、あらゆる法令の適用を視野に入れて厳正に対処していくよう警察を指導してまいりたいと思います。」

◯有田芳生議員
「河野太郎国家公安委員長にお聞きをしますけれども、諸外国では、警察官に対するヘイトクライム、ヘイトスピーチなどについての教育をもう九〇年代から行っているんです。ですから、日本の警察官にもそういう教育が必要だと思いますが、最後に、そういう方向を取られるかどうか、お答えください。」

◯河野太郎国家公安委員会委員長
「警察職員に対して、人権尊重あるいは関係法令の研修をしっかりやってまいりたいと思います。」

【人種差別撤廃条約】

第4条

(c)国又は地方の公の当局又は機関が人種差別を助長し又は扇動することを認めないこと。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/jinshu/conv_j.html

【警察法】

第2条

2 警察の活動は、厳格に前項の責務の範囲に限られるべきものであつて、その責務の遂行に当つては、不偏不党且つ公平中正を旨とし、いやしくも日本国憲法の保障する個人の権利及び自由の干渉にわたる等その権限を濫用することがあつてはならない。
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S29/S29HO162.html

 当初の抗議は、JRの敷地内(駅前の広場)でのものでしたが、JR側からの要請があり、敷地外に移動しての抗議に変更しています。
 
 ヘイト街宣側も当初、JRの敷地内で行っていたため移動しているのですが(JR駅員に確認済み)、「それを伏せて」(「怖いからどこう」「うるさい人がいるからどこう」などと)敷地外に移動したのちに、最初から敷地外で街宣をしていたように装い、こちら側を批判しています。大ウソつき、かつ卑怯者以外の何ものでもないですし、このように彼らの政治活動は、まったく信用に値するものではありません。

 そして駅前の広場など公共性の高い場所での表現活動は、本来であれば規制されるべきではないと考えます。

【JR大阪駅前広場・歩道における表現活動に対する妨害行為の中止を求める憲法研究者声明】
http://blogs.yahoo.co.jp/henoko_osaka/67059587.html

 街宣でのヘイトスピーチに触れる前に、当日行われた「珍発言」を幾つか取り上げたいと思います。

渡邊昇氏の発言から。

 「『おまえら』って、差別してんの君(きみ)」

 

「おまえら」と呼ぶ事が「差別」だとする、珍見解です。

 「差別扇動だと言う浦和の治安を乱す犯罪者を叩きだせ!」

 
これまで散々「ヘイトスピーチ」や「殺人扇動」を行ってきた人物が、暴力を扇動し「治安を乱す」行為を促す発言を駅前でしているという、まさにブーメラン発言です。

「私たちのどこがヘイトスピーチなんですか。日の丸あげる事がヘイトなんですか。そんな事言ったらどうなるんだよ。消防署から警察署、市役所、小学校、みんな差別になっちゃうよ。創価学会批判する事が民族差別なんですか。拉致被害者奪還する事が、埼玉県にとって県民にとって差別なんですか。」

 一体どこの誰が、そんな主張しているのでしょうか。世界中を探しても決して1人も見当たらないでしょう。だって、元々そんな主張をしている人などいないのですから。典型的な「藁人形論法」で「詭弁」以外の何ものでもありません。こういう卑怯な方法を用いなければ、反論できないのです。

 彼らがこれまで行ってきた、ヘイトスピーチ(差別扇動)や殺人扇動を伴うデモや街宣の一部を載せておきます。どれも本当に酷いものですが、その中では「創価学会を殺せー」という発言も行っています。

【閲覧注意】 11月9日(日)、南越谷ヘイトスピーチ・デモの詳細
https://antiracismproject.wordpress.com/2014/11/16/1109/

【閲覧注意】 9月21日、鶯谷でのデマとヘイト・スピーチと「殺人扇動」
https://antiracismproject.wordpress.com/2015/12/06/0921/

【閲覧注意】 与党法案では、これほど酷い発言もヘイトスピーチにならない?「適法居住」要件の削除を!
https://antiracismproject.wordpress.com/2016/04/24/0424/

【閲覧注意】

【2016年4月10日(日)、浦和駅でのヘイトスピーチ街宣】

有門大輔氏

「中国人、朝鮮人、南米人の犯罪を糾弾していると。特定の外国人と言いますけども、理由があるんですよ。外国人犯罪の中でも特に中国人、朝鮮人の犯罪が多い。そもそも、不法滞在、不法就労、日本に在留してはいけない、不法滞在外国人。この中でもみなさん、中国人、朝鮮人がトップですよ。不法滞在なんて、もともと、そもそも日本に居てはいけないんですよ。元々日本に居てはいけない人が、日本で犯罪を犯している。正しく強制送還していれば、外国人犯罪なんて起きません。外国人犯罪の7割、8割は、不法滞在ですよ。この不法滞在の外国人、そもそも日本にいなければ犯罪なんて起きてませんよね。」

 「外国人犯罪の7割、8割が不法滞在ですよ。」

差別デマです。

警視庁による2014年の統計では、「来日外国人」で刑法に反して検挙された人の中での非正規滞在者の割合は、5%に満たないものです。そして、2009年→2014年にかけての人数でみると、55.4%減っています。

「この外国人犯罪を糾弾すると、差別だ、レイシズムだ、ヘイトスピーチだと、訳のわからない批判をする人がいる。こういう人たちは、差別反対、ヘイト反対を口実にして、外国人犯罪を擁護したいんですよ。外国人テロリストを擁護している。外国人犯罪者を擁護している。そういった奴らが左翼・共産主義者であり、彼らが狙っているのは、日本社会の混乱、破壊。だから左翼・共産主義者という奴らを、真っ先に日本社会から叩き出さなければいけません。」

「日本人の犯罪についても、触れておきましょうか。昔、埼玉県の狭山市というところで、石川という男によって女子高生が殺害されるという狭山事件。みなさん覚えてます?狭山事件。狭山事件で逮捕された石川という男。被差別部落の出身者であり。無罪が確定した訳でもありません。冤罪でもありません。ただ単に刑期が来たために、あれは釈放されたに過ぎないんです。あれは無罪でも冤罪でもないですよ、みなさん。これだけは覚えておいてください。石川という男。狭山事件の当初、マスコミも容疑者であるにも関わらず、石川青年だとか持ち上げましたよね。」

「部落解放同盟が本腰をあげて、全力をあげてあの石川という男を応援したんですよ。だからあの狭山事件における石川という男、受刑者は、冤罪のヒーローのように扱われている。全然違いますよ、みなさん。狭山事件は被差別部落出身者で石川という男によって引き起こされました。これは無罪でも冤罪でもありません。」

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